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セミナー等情報

不定期に外部研究者によるセミナー(複雑系生命システム研究センターセミナー)を行っている。最近は生物普遍性研究機構のUBIセミナーとの共催が多い。

  • UBIセミナー

  • 複雑系生命システム研究センターセミナー

  • バイオロギングが明らかにする海鳥の風に対する移動戦略

    後藤佑介 博士

    東京大学大気海洋研究所

    Date:6月20日 10:30-

    Place:東京大学駒場キャンパス 16号館827 (map)

    近年の計測技術の発展により、野生動物に記録計をつけてその行動を記録する"バイオロギング"と呼ばれる研究手法が、動物行動学において積極的に用いられるようになった[1]。 発表者らは毎年夏に岩手県の無人島でキャンプ生活を行い、そこで繁殖するオオミズナギドリという海鳥にGPSをつけて彼らの移動経路を収集、解析している。 その中で発表者は、これまで直接計測が難しかった鳥が受ける海上風と、鳥の体軸方向を、鳥につけたGPSの経路データのみから推定する新しい統計手法の構築に成功した[2]。 本発表ではこの推定手法を活用して得られた、海鳥の風に応じた移動に関する以下の2つの発見について紹介したい。
    【発見1】海鳥(オオミズナギドリ)は目印の無い海上でも横風によって進路がずれないように体軸方向を調節しており、鳥が自分の地球上の位置を目印がなくとも認識できることを実証した。
    【発見2】海鳥(アホウドリ)は風下にゴールがあってもまっすぐゴールへ戻らずに、あえて遠回りをするジグザグな移動を行っていた。実はジグザグに迂回したほうがまっすぐ巣へ戻るよりも早くゴールに辿り着け、そのメカニズムは意外な“あるもの”と共通していた。
    [1] Hussey, N.E.et al. (2015) Aquatic animal telemetry: a panoramic window into the underwater world.Science 348,1255642.
    [2] Goto, Y., Yoda, K., and Sato, K. (2017) Asymmetry hidden in birds’ tracks reveals wind, their heading, and orientation ability over the ocean. Science Advances 3:e1700097.

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